金属熔湯品質管理ラインナップ
減圧凝固試験機(ピンテスター)
アルミニウム用減圧凝固試験機(ピンテスター)は、低コストで導入でき、高いパフォーマンスを発揮します。
減圧凝固法を用いることで、通常は目に見えない溶湯中の水素ガスを視覚的に確認することが可能です。
測定は炉前で約5分ほどで完了し、注湯前にアルミニウム中の水素ガスを迅速かつ簡単に評価できます。
脱ガス処理の効果検証にも使用でき、製品品質の安定および向上に貢献します。
回転脱ガス装置RGB
アルミニウム合金鋳物における重大な欠陥のひとつであるピンホール。
その主な原因となる水素ガスを低減できるのが、回転脱ガス装置(RGB)です。
不活性ガスを微細な気泡として均一に分散させることで、効率的な溶湯処理を実現し、処理時間の短縮にもつながります。
従来のフラックス処理に比べて、安全性・経済性に優れ、なおかつ高い脱ガス効果を発揮します。
※お客様のご要望や使用環境に応じて、吊下げ式・台車式のいずれもご提案可能です。
※銅合金用の回転脱ガス装置(RGB)も取り扱っております。
小型回転脱ガス装置(RGBmini)
回転脱ガス装置(RGBmini)は、狭いスペースや小型の坩堝炉においても、不活性ガスを微細な気泡として均一に分散させ、効率的な脱ガス処理を実現します。
200kg以下の小規模な溶解炉や試験炉での使用に最適です。
また、シャフトおよびインペラには**窒化ケイ素(Si₃N₄)**を採用しており、高い耐久性を備えています。
金属溶存水素センサー(NOTORP)
アルミニウム鋳造において製品の歩留まりに大きく影響するのが、溶融金属中に溶け込んだ水素ガスです。
この水素ガスが多い状態で鋳造を行うと、金属内部に水素が残留し、ピンホールなどの欠陥の原因となってしまいます。
溶融アルミニウム用水素濃度測定装置 NOTORP KYHS-BU3は、通常は目に見えない溶湯中の水素ガス濃度を、数値でデジタル表示することが可能です。
脱ガス処理などの工程管理にもご活用いただけるため、製品品質の安定化および向上に大きく貢献します。
温度測定
弊社では、「窒化ケイ素(Si₃N₄)」をはじめ、さまざまな材質の保護管を用いた、使用環境に応じた組立式熱電対を取り扱っております。
また、実験炉や小型炉などで簡単かつ迅速に測温が可能な「セラミックス保護管付き熱電対 サーモアシスト」もご用意しております。
セラミックスフィルター
溶融金属は、介在物のほか空気との接触によって酸化不純物が発生します。
これらの不純物を除去することは、製品品質の向上に欠かせません。
本製品は、酸化不純物や介在物の製品への巻き込みを防止するためのセラミックス濾過材です。
さらに、3次元構造によって注湯時の溶湯の乱流を抑制し、空気の巻き込みを防ぐとともに、整流効果を発揮。安定した製品品質の確保に貢献します。
ランスパイプ
ランスパイプは、アルミ合金や銅合金の溶湯の高品質化を目的として、不活性ガスなどを吹き込むためのパイプです。
簡単に導入できるため、本格的な脱ガス装置の導入前に行う試験用途としても最適です。
ポーラスプラグ
ポーラス プラグ (Porous Plug)とは:ポーラスプラグは、保持炉、樋、タンディッシュ、取鍋などの炉底に設置され、金属溶湯中にアルゴン(Ar)や窒素(N₂)などの不活性ガスを吹き込むことができる、多孔質の耐火材です。
金属熔剤 フラックス
フラックスは、金属に含まれる不純物を取り除く重要な役割を担っています。
金属溶湯の品質を向上させ、安定させるためのフラックスの品質は、金属溶解作業のコスト、金属品質、環境負荷、そして歩留まりに大きな影響を与えます。
弊社が製造するフラックスは、1946年から改良を続けてきた実績のある製品です。
これからも品質を維持し、信頼性の高い製品作りに貢献してまいります。