減圧凝固試験機(ピンテスター)
減圧凝固試験機(ピンテスター)操作方法
アルミニウム用減圧凝固試験機(ピンテスター)
低コストで導入し、高いパフォーマンスを発揮します。
見えない熔湯中の水素ガスを目視で確認出来ます。
脱ガス効果の検証に使用し、製品品質の安定や向上に繋げる事が出来ます。
周知のとおり、減圧凝固法は数十年前から知られているアルミニウムの炉前検査法です。熔湯中に含まれる水素ガスの量を目視で調べる方法で、簡易的かつ安価に判定可能なため、製造現場に定着しています。
熔湯中の溶存ガス(主に水素)の濃度を確認するために、アルミニュウム熔湯をカップ状の容器で汲み取り、減圧凝固試験機にセットし、熔湯を減圧状態で凝固させることにより、アルミニュウム熔湯中の水素ガスの状態を簡易的に判定する為のサンプルを作成出来ます。
凝固の際、熔湯に溶存する気体は減圧下では大きく膨張し、加圧下では小さく膨張します。減圧せず熔湯を凝固させた際に、溶存ガスによる気泡生成が少なく確認しにくい場合でも、減圧凝固試験機で凝固させた場合、気泡生成が多く、膨張するため、溶存するガスを確認することが出来ます。
サンプルは、水素濃度と合金種によって発生する気泡の大きさ、量が異なります。比較評価したい場合、一度、ランズレー法などで、脱ガス処理時間などを変更して、サンプルの水素濃度を測定することをお勧めします。
また、連続的に熔湯中の水素を測定したい場合は、金属溶存水素センサー(NOTORP)の使用を勧めます。
製品特徴
- 注湯前にアルミニウム中の水素ガスを迅速・簡単に測定できます。
- 測定時間約5分。炉前で判定できます。
- ピンホールによる鋳造欠陥、不良を未然に防止できます。
- 取扱いが容易で故障しにくい構造です。
- 寸法/400W×250L×480H
構 成 本体(給油式)、サンプリング用小型坩堝
電 圧 単相 100V
本 体 重 量 約25Kg
主 要 寸 法 400W X 250L X 480H
到達真空度 -0.093Mpa
設 定 範 囲 0~-0.093Mpa
水素量の合否判定は、あらかじめ見本を作成しておくことで、サンプルの比重もしくはサンプルを裁断し、その見本と見比べる事ですぐに判定出来ます。